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稲田献一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/17 16:42 UTC 版)

稲田 献一(いなだ けんいち、1925年大正14年〉3月8日[1][2][3] - 2002年平成14年〉5月17日[4][2][3])は、日本の経済学者大阪大学名誉教授

略歴

群馬県桐生市に生まれる[1]。旧制群馬県立桐生中学校(現・群馬県立桐生高等学校[5][1]旧制第一高等学校を経て[6]東京大学理学部数学科卒業[1][2]、同大学院理学研究科数学専攻修了[2]

1948年昭和23年)獨協高等学校教諭となり、1953年(昭和28年)東京都立大学講師、助教授を経て1965年(昭和40年)教授に就任[1]1966年から1969年にかけてニューサウス大学スタンフォード大学の客員教授に招かれる[1]1969年(昭和44年)年に大阪大学社会経済研究所教授となり、後に所長[2][3]1972年(昭和47年)に『経済発展のメカニズム』で第15回日経経済図書文化賞を受賞[2]

1988年(昭和63年)定年退官、名誉教授1989年平成元年)紫綬褒章受賞[2]1990年(平成2年)文理情報短期大学学長[3]1997年(平成9年)勲二等瑞宝章受章[2]。第14期日本学術会議会員[2]

専門は数理経済学[2][3]進化経済学。数学から経済学に転向し、進化論と経済の関連について述べた[7][2]

著書

  • 『リニアー・プログラミングの理論と応用』ダイヤモンド社 1957
  • 『現代経済分析 限界分析とリニア・プログラミング』弘文堂 現代経済学シリーズ 1959
  • 『新しい経済学 ビジョンと実証』日本経済新聞社 1965
  • 『経済数学の手ほどき』日本経済新聞社 日経文庫 1965
  • 『価格論入門』日本評論社 叢書・現代経済学入門 1971
  • 『経済学の散歩道』日本経済新聞社 1977
  • 『弱者の経済学』東洋経済新報社 東経選書 1977

共編著

  • 『現代経済理論のための数学入門 ベクトル・行列・ゲームの理論』岡本哲治共著 日本評論新社 1958
  • 『経済成長の理論と計測』内田忠夫共編 岩波書店 1966
  • 『経済数学のすすめ』岡本哲治共編 有斐閣 経済学基礎セミナー 1972
  • 『経済発展のメカニズム その理論と実証』関口末夫, 庄田安豊共著 創文社 数量経済学選書 1972
  • 『現代経済学 5 経済発展と変動』宇沢弘文共著 岩波書店 1972
  • 『近代経済学再考』岡本哲治,早坂忠共編 有斐閣選書 1974
  • 『日本の技術革新 技術立国への道をさぐる』編 有斐閣選書 1981
  • 『現代サイエンス探訪 最先端を知る楽しみ』編 日本経済新聞社 1983

翻訳

  • レオナルド・シルク『現代の経済学者 5大エコノミストの栄光と苦悩』八木甫共訳 日本経済新聞社 1978

論文

脚注

  1. ^ a b c d e f 『群馬県人名大事典』上毛新聞社、1982年11月1日、63頁。doi:10.11501/12189010 (要登録)
  2. ^ a b c d e f g h i j k 20世紀日本人名事典『稲田献一』 - コトバンク
  3. ^ a b c d e デジタル版 日本人名大辞典+Plus『稲田献一』 - コトバンク
  4. ^ 『人物物故大年表』
  5. ^ 桐生高校卒業生寄贈一覧”. 2023年11月29日閲覧。
  6. ^ 追悼 小宮隆太郎:小宮クンと宇沢クン 昭和3年生まれのラディカル 佐々木実”. 2023年11月29日閲覧。
  7. ^ 『現代日本人名録』1987年



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