種別と作業範囲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/29 14:18 UTC 版)
「研削といし取替試運転作業者」の記事における「種別と作業範囲」の解説
種別としては、「自由研削」と「機械研削」の2種類あり、いずれも特別教育修了者が自ら実施すべき作業範囲は「研削といしの取替え又は取替え時の試運転の業務」である。具体的には、「適合確認を実施し、適切なといしを正しく取り換えること」と「取り換えた後に試運転(3分間)」を行うことである。なお、日次使用前の試運転(1分間)については、教育を受けていない者でも可能である。この特別教育修了者に対して、監督業務(他の労働者に対する指導やといし、工具、機械の保守管理など)は、法的には発生せず、いわゆる「作業主任者」ではない。 取替え後や日次使用前にそれぞれ試運転を課しているのは、無負荷回転を一定時間実施することにより砥石や工具の不良を事前に発見するためであり、試運転中は万一の砥石の破壊に備え、できるだけ身体から離し、かつ砥石の飛散が想定される方向に人がいない場所で実施するとともに、音や振動をよく観察して異常時には速やかにスイッチを停止できる状態で行う。特に、砥石は適合確認を満たしたものであっても、保管や取扱の不良により肉眼や打音検査では判別できない不具合がある可能性があり、常に飛散するものと想定して十分安全配慮してに行う必要がある。 自由研削:機械を保持し、又は加工物を押し当てて研削、切断などの加工する機械砥石か加工物のどちらかが非固定のもの。いわゆる「グラインダー」や「切断機」等の電動工具。グラインダーはグラインダーそのものが手工具で非固定、切断機は、一見両方固定に見えるが、手動でといしを押し当てるため、この自由研削に該当する。 機械研削:加工物を装置に固定し、固定された砥石を使用して切削、切断などの加工をする機械砥石及び加工物の双方が固定されるもの。いわゆる「平面研削盤」や「円筒研削盤」等の工作機械である。
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