秘境錦【ヒキョウニシキ】(観賞樹)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第8102号 |
登録年月日 | 2000年 3月 30日 | |
農林水産植物の種類 | さくら | |
登録品種の名称及びその読み | 秘境錦 よみ:ヒキョウニシキ | |
品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 嶋口和義 | |
品種登録者の住所 | 長野県南安曇郡奈川村2488番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 嶋口儀久 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,オオヤマザクラの自然交雑実生から育成されたものであり,花は一重咲で淡紫ピンクの地色に鮮紫ピンク色のぼかしが入る中輪花である。樹形は広卵状,樹高は高木性である。樹幹の色は紫褐色,皮目は中,枝の太さは太,色は灰褐色,分枝性は強である。葉全体の形は倒卵形,先端の形は鋭尖形,基部の形は円形,葉縁(鋸歯)の状態は深,鋸歯の形は単鋸歯,先端は鋭形,葉の長さ,幅及び厚さは中,蜜腺の有無は有,位置は葉柄上部である。花序の形は散形状,花数は中である。蕾の色は鮮紫ピンク(JHS カラーチャート9204),花の向きは横向き,形は一重咲,開き方は抱咲形,大きさは中輪,花の色は淡紫ピンク(同9202)の地色に鮮紫ピンク(同9204)のぼかしが入る,花弁全体の形は円形,花弁の切れ込みは少,基部の形は鈍形,花弁の脈の色は目立たない,数は5枚である。雌ずいと雄ずいとの長さの比は短,雄ずいの数は中,がく筒の形は盤状形以外,盤状形以外のがく筒の形は長鐘形,がく筒の毛は無,がく裂片の形は広卵状三角形,花柄の長さは極短である。花の香りは殆ど無,通常開花期は中で,育成地(長野県南安曇郡奈川村)では4月下旬~5月上旬である。オオヤマザクラと比較して,花の開き方が抱咲形であること,花に鮮紫ピンク色のぼかしが入ること,花弁全体の形が円形であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和52年に出願者のほ場(長野県南安曇郡奈川村)において,村の天然記念木に指定されたオオヤマザクラの自然交雑実生の中から選抜,以後,増殖を行いながら特性の調査を継続し,平成8年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお,出願時の名称は「御殿櫻」であった。 |
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