科学的記述
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/14 21:54 UTC 版)
「レプス・コルヌトゥス」の記事における「科学的記述」の解説
角野兎は、ラブレーのガルガンチュアとパンタグリュエリの物語などの中世からルネッサンス初期にかけての文献に、実在の生物とも想像上の生物とも描写されていた。しかしコンラート・ゲスナーの『動物誌 (ゲスナー)(英語版)』において初めて、ザクセンに生息する実在の動物であると説明されるようになった。 多くの動物に関する科学的著作において、同様のあるいはそれに類する説明が、しばしば同様の描写で繰り返された。ジョン・ジョンストンの"Historiae naturalis de quadrupetibus libri"(1655)もその一つであり、その挿絵はヘンドリック・ルイシ(Hendrick Ruysch)の"Theatrum universale omnium animalium, piscium, avium, quadrupedum, exanguium, aquaticorum, insectorum et angium" (1718)などにも再利用されている。 ガスパー・ショット(英語版)は1662年に著作"Physica curiosa"で角野兎について書き、口絵を角野兎が描かれたイラストで飾った。ガブリエル・クラウダー(英語版)は1687年に彼の署名付きの角野兎に関する論説を、イラストとともに出版した。1743年にはヤーコプ・テオドール・クライン(英語版)は著作 "Summa dubiorum"の中で、また別のイラストを生み出した。 ピエール・ジョゼフ・ボナテールの Tableau Encyclopedique et Methodique(1789)は レプス・コルヌトゥスが実在の動物に含まれた最後の主要な科学的著作であるとみなされている。18世紀末〜19世紀初頭にかけて、角野兎を実在の種とする説はほぼ否定された。 しかし、"Nouveau dictionnaire d'histoire naturelle"(1817)などのように、角野兎を希少種とみなすものもあった。 角野兎は単なる想像の産物や剥製師の作り物ではなく、ショープ乳頭腫ウイルス(英語版)に感染した野兎の目撃が原因ではないかと考えられている。
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