福岡県男性DのPC遠隔操作事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 17:45 UTC 版)
「パソコン遠隔操作事件」の記事における「福岡県男性DのPC遠隔操作事件」の解説
8月27日17時ごろ - お茶の水女子大学附属幼稚園の公式サイトへ始業式に悠仁親王および園児らへの殺害を予告するメールが送られる。「わるい天皇制を終わりにしてやる」の文言があった。 8月27日夕方 - 学習院初等科の公式サイトへ始業式に愛子内親王および児童らへの殺害を予告するメールが届く(当初はメディア非公開)。お茶の水女子大学附属幼稚園事件同様に「わるい天皇制を終わりにしてやる」の文言があった。この犯罪予告メールは迷惑メールに分類されていたため、真犯人の犯行声明で言及されるまで犯罪予告が送られてきたことに気付かなかった。 8月27日 - 芸能事務所ジョビィキッズプロダクション(芦田愛菜の所属事務所)の公式サイトへ芦田愛菜の殺害を予告するメールが送られる。 8月27日 - 部落解放同盟中央本部の公式サイトへ部落民殺害と本部襲撃予告のメールが送られる(当初はメディア非公開)。部落解放同盟は「本気とは思わず、その後も何も起きなかったので警察に届けなかった」と説明している。 2012年9月1日、福岡県に住む男性Dがお茶の水女子大学附属幼稚園事件で逮捕された。当初は否認していたが、取り調べの過程で容疑を認めた。罪を認めたのは同居女性が予告に関与していたと考え、これをかばい罪が及ぶのを防ぐためだったと報道されている。しかし、東京地検に送致されたあとは否認に転じた。勾留期限満了日となった9月21日にお茶の水女子大学附属幼稚園事件で起訴不起訴の判断をせずに処分保留として継続捜査の対象とする一方で、芦田愛菜所属事務所事件で再逮捕をして身柄拘束を続けた。男性DのPCには、マイドキュメントフォルダに芦田愛菜所属事務所への犯罪予告メールと同じ内容のテキストファイルが残っていた。 9月21日は三重県の事件における男性EのPCがトロイに感染していると判明した日であるが、再逮捕時点では男性DのPCに関連があると判明していなかった。その後、男性DのPCも同様にトロイプログラムに感染していたことが判明していたため9月27日に釈放され、10月23日に嫌疑なしの不起訴処分となった。10月7日に大阪府の事件と三重県の事件が遠隔操作であったことが報道されていたが、釈放されていた福岡県の事件については同様の遠隔操作であったと報道されておらず、10月10日の真犯人からの犯行声明で世間に遠隔操作事件であることが知られることになった。
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