社会化の規範性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/04 23:54 UTC 版)
エミール・デュルケームは、著書「社会学的方法の規準」の中で、社会化が帯びている規範性について、述べている。 行為や思考の型は、個人に外在するだけでなく、命令と強制の力を付与されている。 自分の意思で同調するときには、強制を感じることはない。 抵抗しようとした途端に、強制は事実となって現れる。 例えば服装の慣習を無視したら、人々の嘲笑・反感を招く。刑罰に近い効果もある。 産業経営者が、前世紀的な工程や方法で労働させることを禁ずるものはないが、敢えてそれをしたら、破産を招くだけである。 首尾よく突破できても、闘争は避けられない。 最終的に勝ったとしても、反対や抵抗により拘束力は感じられる。 現実的には教育現場が崩壊している教育困難校が存在しているなかで、そのような子どもの学力や将来を閉ざすような学校の文化に対しても社会化が要請される場合がある。それに抵抗するためには、対人関係が解消されることもある。
※この「社会化の規範性」の解説は、「社会化」の解説の一部です。
「社会化の規範性」を含む「社会化」の記事については、「社会化」の概要を参照ください。
- 社会化の規範性のページへのリンク