磁力探査
【英】: magnetic survey, magnetic prospecting, magnetic exploration
同義語: magnetic exploration magnetic prospecting 磁力探鉱
物理探査法の一つ。地下構造が地球磁場に歪みを与えているので、磁力を測定することから地下構造を解明しようという原理に基づく方法である。ただ、重力探鉱と同様にポテンシャルを測定しているため、ある地点での観測値は広い範囲の地下構造の影響の積分値となっていて、微細な構造解析には適さない。したがって石油開発の初期段階で概査として用いられることが多い。地球磁場には大きな日周変化があり、これは構造の反映としての磁気異常を上回る。そのため、調査地内で固定して磁力観測を行い補正に用いる。磁気嵐などの大きな磁気変化のときは調査はできない。地球磁場の伏角は赤道で 0 度、磁極で 90 度と緯度によって変化している。このことから、同一深度に同一形の磁性体が埋没しているとしても、それを反映する磁気異常は緯度によって形が異なる。ゆえに、その解析法は、重力探査に比べてはるかに複雑な点が難点である。しかしながら、磁力探査の場合には、基盤岩と堆積層{たいせきそう}の 2 層構造モデルが、重力の場合に比べてはるかに容易に成り立つ。この点が磁力探査の有利なところである。上の 2 層構造モデルが成り立つ理由は、磁性の大きい造岩鉱物(磁鉄鉱など)の含有量が基盤岩(玄武岩、花こう岩など)で極めて大きく、堆積岩ではほとんど無視できるほど少量だからである。磁力探査は、陸上に限定されることなく、船上および飛行機(空中磁力探査)によってできる。特に、空中磁力探査は能率が格段に良いことから、堆積盆地評価を目的とした概査には極めて有力な探査方法である。 |

磁力探鉱
【英】: magnetic survey, magnetic prospecting
同義語: 磁力探査 magnetic exploration magnetic prospecting
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磁気探査
(磁力探査 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/09/03 06:11 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動磁気探査(じきたんさ)または磁力探査とは、物理探査の一環で地磁気の強弱を測定し、これを解析することによって、地下構造を把握するための地質調査の手法。
磁気探査
フラックス・ゲートセンサのような磁力計で地盤の磁力から地質構造や埋設物の分布を導き出す[1]。水平探査と鉛直探査がある。三軸磁気センサーを使用するとX成分,Y成分,Z成分,全磁場成分を同時に計測でき、埋設物の相対的な位置を特定でき、移動方向の前後に三軸センサーを配置することにより、その差分データを用いることで地磁気やその他磁場の影響を減少させることが出来る[2]。 不発弾の調査にも使用される[3]。
関連項目
- 地質調査
- 米国物理探査学会
- リモートセンシング
- 地震波トモグラフィー
- 地盤調査
- 磁気異常解析
脚注
磁力探査と同じ種類の言葉
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