砲撃を行った朝鮮人民軍について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 04:38 UTC 版)
「延坪島砲撃事件」の記事における「砲撃を行った朝鮮人民軍について」の解説
北朝鮮軍が砲撃に使用した兵器は76.2ミリ砲と100ミリ以上の砲、自走砲、多連装ロケット砲ではないかとみられている。100ミリ以上の砲は122ミリ砲もしくは152ミリ砲などの報道もあり情報が錯綜している状況である。ロケット砲の兵器名は不明だが、BM-21(北朝鮮名BM-11)の可能性が高い。 韓国紙東亜日報は2010年12月3日、延坪島砲撃において、北朝鮮軍が電波妨害(ECM)を実施しそのため多大な被害が生じたと関係者の証言があったことを報道した。その証言によると、砲撃に先立ち北朝鮮軍が電磁パルス(EMP)による電波妨害を実施。そのため韓国軍の対砲兵レーダーが正常に作動せず、砲弾の発射地点を特定できず、北朝鮮の茂島のみに反撃。最大の威力を発揮した多連装ロケット砲があるケモリ海岸への応射が遅れ被害が拡大した可能性があるという。軍事評論家の田岡俊次は、17kmの距離の曲射、それも間接照準で170発中80発とは驚異的な命中率と指摘し、旧式の兵器が多く、兵士の質が劣り、軍事技術は高くないとされる通説とは裏腹に、最近の北朝鮮の軍事技術が、決して侮れないレベルに達しつつあることを述べている。 初代防衛大臣補佐官の森本敏もまた、北朝鮮からは島の中央にある山により死角となっている市街地を正確に狙って砲撃している事、そして砲弾が一発も島(市街地)を飛び越して、海に着弾していない点を挙げて、北朝鮮軍の砲撃の精度の高さを指摘している。
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