相論発生以前とは? わかりやすく解説

相論発生以前

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 02:02 UTC 版)

関白相論」の記事における「相論発生以前」の解説

天正7年1579年)、織田信長は、それまでついていた右大臣右近衛大将官職辞任してから、散位の状態のままにあった当時大臣辞任して数年散位になることは珍しくはなかったが、天下統一目前にして何ら官職についていないことは朝廷困惑させた。もっとも信長は、代わりに嫡男信忠官位昇進要望出していたから、朝廷官位に全く関心がなかった訳ではなかった。 天正10年1582年5月朝廷安土城信長使者送って征夷大将軍関白太政大臣のうちか希望する官職任じる用意があることを伝えた三職推任問題)。だが、6月2日1582年6月21日)、信長は前右大臣身分のまま本能寺の変明智光秀討たれた。このため信長がこの問題にどう対応しようとしたのかについて諸説分かれている(拒絶したとする説、征夷大将軍あるいは太政大臣就任することを内諾たとする説、結論が出る前に討ち死にしたとする説)。 山崎の戦い光秀討ち続いて賤ヶ岳の戦い柴田勝家滅ぼして信長の後継者地位確実にしたのは、羽柴秀吉であった。残る全国大名との戦い並行し天下平定拠点として大坂城築城した秀吉天正13年3月10日1585年4月9日)、前年従三位叙されてからわずか4ヶ月内大臣に昇った。

※この「相論発生以前」の解説は、「関白相論」の解説の一部です。
「相論発生以前」を含む「関白相論」の記事については、「関白相論」の概要を参照ください。

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