相続・継承との関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 00:07 UTC 版)
「最も近い共通祖先」の記事における「相続・継承との関連」の解説
その地位等の相続(例えば、皇位・王位の継承)において、事実上特定の人物の子孫に限定されるケースがある。その場合、当該人物(一夫一妻制下では二人)が、その権利を有する人々の「最も近い共通祖先」となる。 イギリス王位継承順位 1701年王位継承法によって、カトリック排除の観点から、ステュアート家の血を引く者かつイングランド国教会信徒のみに限定された。この要件を満たすのはゾフィー・フォン・デア・プファルツ一名しかおらず、彼女とその夫エルンスト・アウグストの二名が、以降全てのイギリス王位継承権者のMRCAとなる。 皇室及び皇位継承順位 1947年(昭和22年)10月13日時点で32名の皇位継承権者(親王及び王)がいたが、翌日付で皇籍離脱した。その結果、皇室構成員は大正天皇・貞明皇后夫妻の子・孫及び子の妃のみとなった。2019年(令和元年)5月1日の第126代天皇徳仁の即位時点で、皇室典範に基づく現生する皇室の構成員のうち、生まれながらの皇族である者(親王・内親王・女王)のMRCAは大正天皇・貞明皇后夫妻であり、そのうち皇位継承権者の3名の親王(秋篠宮文仁親王・悠仁親王・常陸宮正仁親王)のMRCAは昭和天皇・香淳皇后夫妻である。 伏見宮・庭田家系皇族(いわゆる旧皇族) 1947年(昭和22年)に皇籍離脱した者のうち、生まれながらの皇族全員が邦家親王の子孫であり、一夫多妻制下であったため邦家親王のみがMRCAとなる。旧皇族と現皇室のMRCAは、江戸時代の霊元天皇・敬法門院夫妻であるが、男系のみに限る場合はさらに遡って室町時代の伏見宮3代目当主貞成親王となる。なお、貞成親王の配偶者である幸子(後花園天皇・貞常親王の生母、後土御門天皇の祖母)及び室町時代の後土御門天皇の配偶者である朝子(後柏原天皇の生母、霊元天皇の7世祖)は何も庭田家出身であることから、庭田家も共通の公家であるといえる。
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