相次ぐ離任
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 02:01 UTC 版)
内閣の発足から一年も経たないうちに、主要な役職に就く者の離任が相次ぐ事態となった。 組閣から5日後、失言問題を理由に中山成彬が国土交通大臣を辞任した。2009年(平成21年)1月には、松浪健太が定額給付金制度に反対し第2次補正予算案採決を棄権したため、内閣府大臣政務官を罷免された。2月には、中川昭一が先進7か国財務大臣・中央銀行総裁会議にて酩酊状態で会見を行い、財務大臣と内閣府特命担当大臣(金融担当)を辞任した。3月には平田耕一の「国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範」違反が発覚し、財務副大臣を辞任した。5月には鴻池祥肇の女性問題と議員歳費法抵触が発覚し、内閣官房副長官を辞任した。6月12日には鳩山邦夫が日本郵政社長の西川善文の続投に抗議し、総務大臣と内閣府特命担当大臣(地方分権改革担当)を辞任した。同日、戸井田徹が鳩山の更迭に抗議して、厚生労働大臣政務官を辞任した。 また、麻生の郵政民営化見直し発言に反発した早川忠孝が法務大臣政務官の辞任を表明する が、慰留を受け撤回した。鳩山の更迭に反発した古川禎久も環境大臣政務官を辞任する考えを近未来政治研究会に伝えたが、その後撤回した。 閣僚の辞任が相次いだが、2009年(平成21年)7月1日までに新任されたのは金子一義のみであり、それ以外は既存の閣僚に兼任させる手法を採ったため、同日までは中央省庁再編後としては最少の閣僚数の内閣であった。その後、7月2日に前内閣で入閣した林芳正と林幹雄の2名がそれぞれ、与謝野財務・金融担当相の経済財政担当相職及び佐藤総務相の国家公安委員長兼沖縄・北方担当相職の兼務解消のため補充入閣した。
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