目次の考えと付与されている印刷媒体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/12 08:40 UTC 版)
「目次」の記事における「目次の考えと付与されている印刷媒体」の解説
目次は上に挙げたとおり、内部情報の検索性向上のために付与される性質があるが、そこは慣習的に付与されている面もあり、本来であれば検索性は考慮されず冒頭から巻末まで通し読まれることを前提とする物語でも付与される。 その一方で、情報の検索性が求められる辞書や百科事典のような形態の印刷物では、五十音(例:あいうえお)やアルファベット(例:ABC)といった「言葉としての表音順にまとめられた項目の最初のページ番号」のみが簡潔に示されている。これは収録情報があまりに多すぎるため、その各々に見出しを設けても情報量が多過ぎて冗長化し、検索性が悪いためである。 新聞では、いわゆる1面の脇に、小さく各々のページがどのような種類の記事に割り振られているかが簡単に記載されている。記事のジャンルにより、政治・経済・産業・家庭・社会・広告などのページ構成が成されている。 ただしこれらの目次は、一般にあまり顧みられることは少ない。物語では通読される関係で「どこまで読んだか」が判ればよく、これは栞一枚でこと足りる。辞書や百科事典などページ数が多く厚い本では、各ページの脇の一部に設けられた目印(紙断面=前小口側から確認可能な目印で、つめ(爪)・行爪(あ行の爪、か行の爪…の意)・爪掛け/thumb index(切込み))を数えることでも代用可能で、新聞紙に至っては全体的なページ数が少ないため、順にめくっていってもさほど時間がかからないためである。しかし絶対的にこれら目次が不要だとするだけの確証もないため、その各々には簡略化された目次が設けられる傾向がみられる。 書籍全般や論文では、その内部情報が大きいことと、その各々のページを直接開きたい需要が存在することが容易に推測できるため、それらの多くでは少なからぬページを割いて目次を設ける傾向にある。この傾向は、雑誌のような速報性が重視される様々な情報を扱う刊行物でも同様である。
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