発掘調査と保護活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/11 04:30 UTC 版)
稲荷古墳群周辺の山林は、炭作りやキノコのほだ木として植林と伐採の循環があったが、これらの利用が途絶えると、雑木・低木が繁茂する状態となった。1983年(昭和58年)11月より宇都宮市教育委員会が現況調査を開始し、1984年(昭和59年)1月に栃木県教育委員会との協議の結果、古墳群の範囲と墳丘の形を確認するための発掘調査を行うことが決定した。同年9月末より下草刈りと墳丘測量を行い、10月1日より発掘調査に着手した。2号墳の調査に重点を置いた調査であったため、他の円墳は簡易調査にとどまった。ただし、1号墳は石室が一部地表に露出していたことから、石室の調査も行われた。調査の際に、2号墳で埴輪を盗掘した痕跡が見られたが、大規模な攪乱はなかった。 発掘調査後の1985年(昭和60年)3月20日に宇都宮市指定史跡となった。地元では古墳の愛護会が結成され、下草刈りを行うなどの保護活動を行っている。
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