畜産農場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 02:13 UTC 版)
畜産の形態には放牧(放牧畜産)と舎飼(舎飼畜産)がある。放牧のための場所は牧場(ぼくじょう、まきば)といい、特に、草原など放牧地で牧畜を行う放牧場は英語でランチ(ranch)、スペイン語でエスタンシア(estancia)と呼ばれる。放牧地で家畜を飼育している場は牧場と呼ばれる一方、家畜が他の場所で生産された飼料に閉じ込められて飼育されている場合には通常、肥育場という用語が使用されている。酪農場は雌牛、ヤギまたは他哺乳類から乳を搾乳して生産するための農場で、生産物(乳)はオンサイト処理され搬送することができる設備を備える。酪農牛には多くの品種があるが加工品および最終的に小売用として搾乳される生産物で製品に値する品質になるのにはホルスタイン、ノルウェーレッド、コストロマ、ブラウンスイスなどの乳が知られ、西欧諸国ではほとんどはこうした家畜からの生産物を加工生産するのに一元化された乳製品生産施設(工場)となっていてクリーム、バター、チーズやミルクなどを生産している。米国ではこれらの乳製品を扱う企業は通常地場企業であるが、南半球では施設は非常に大規模で全国的または多国籍企業(フォンテラなど)などによって運営されている場合がある。酪農農家も商業用に満足のいくものではないとして、一般にオス子牛については子牛の肉、牛肉として販売するのが主である。多くの酪農場では通常はトウモロコシ、アルファルファ、干し草などの飼料も栽培しており、牛に与える分を生産し、さらに冬季に使用するためにサイレージに保管する。そして生産性を改善するために、追加の栄養補助食品が飼料に混入されている。
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