生息する野生生物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/26 02:42 UTC 版)
ナクル湖はナイロビから160kmほど北にあるナクルの南側に位置する小さい(面積は40km2)アルカリ湖である。ナイロビからの観光の一部としてマサイマラ自然保護区やバリンゴ湖・サンブルなどと共に回ることがある。湖は、世界一とも言われる鳥の光景(”100万から200万羽のピンクのフラミンゴの群れ”は、2018年現在、見ることはできない)で知られている。フラミンゴたちは塩湖に生える藻を食べる。科学者によれば、ナクル湖のフラミンゴが1年に食べる藻の量は1平方km当り2万5千トンと言う。フラミンゴは2種類いる。コガタフラミンゴはオオフラミンゴに比べ、くちばしが赤く羽の色も濃い。コガタフラミンゴの方が数が多いため、ドキュメンタリーの映像などではよく利用される。 飛来するフラミンゴの数は前述の通り激減している。原因不明の異常な水位上昇がもたらした水質変化がフラミンゴの食糧である藍藻類の生育を阻害。ナクル湖には採餌目的で飛来していたフラミンゴに立ち寄る理由がなくなったためである。気候の変化も湖の環境の変化に影響を及ぼしていると考えられている。大規模なフラミンゴの群れの移動や死滅は観光産業にも影響を及ぼすため多くの関係者が注目している。 鳥類はフラミンゴだけではなく、魚食性の鳥類も存在する。小型の魚類であるティラピアは1960年代前半に放流されてから数を増やしている。湖及び公園内には400種以上の鳥が生息している。1000羽に及ぶカイツブリ目の構成種2種やソリハシセイタカシギなどの他にヨーロッパからの渡り鳥も見られる。
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