生息に対する脅威
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 03:44 UTC 版)
もともとこの亜種は朝鮮半島と日本の対馬で確認されていた。しかし、対馬では森林伐採で生息地が失われたことに加え、博物館の標本などの目的でも乱獲されてほとんど姿を消してしまった。鳥類学者の黒田長禮は1920年に対馬で1つがいの標本を発見し、これに基づいて1923年には天然記念物に指定された。しかし、50年間確認がされなかったため、1972年に指定が解除された。 韓国でも森林伐採の拡大により、希少種となった。1952年に保護動物に指定されたが、1978年までにほとんど姿を見ることが出来なくなった。1993年に南北間の非武装中立地帯で1つがいが発見されている。現在は京畿道の国立樹木園の森林に数つがいが生息しているとされる。 今日、この亜種が最も多く生息するのは北朝鮮である。50羽未満が江原道の板橋郡と黄海北道の開城市、長豊郡、そして麟山郡と平山郡に接する滅悪(ミョラク)山の森林に生き残っていると考えられている。1968年5月30日に北朝鮮政府が国家記念物197号として特別な保護を行うことを宣言した。麟山郡・平山郡には保護区があり、2004年頃には本種が増加傾向にあるとも伝えられたが、詳細は不明である。
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