生息の状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/05 08:34 UTC 版)
本種は全国の干潟海岸に普通とされてきた。だが、現在では多くの地域で見られなくなっている。これは1つには干潟が人為的な開発や人工的な護岸の構築により消滅したためである。関東地方ではまともな個体群が確認された場所は数カ所のみで、それらはいずれも潮下帯であった。これは潮間帯の生息地が消滅し、かろうじて下限の生息区域だけが残ったためと考えられる。九州や瀬戸内海でも多く見られる場所はあるものの、全国的に希少になっているのは間違いない。これまでこのことが重視されなかった理由の1つに、分類上の混乱もあったとの考えもある。世界中に生息する普通種であるとの前提では、減少が意識されなかったとの判断である。
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