環境対策・イケア鉄道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 16:41 UTC 版)
イケアは、家具の材料に主に木材を多く使うことから、森林伐採対策やリサイクルなどに対して非常に関心が高く、1980年代から積極的に環境問題に取り組んでいる。合板に対するホルムアルデヒド放出量の厳格化や、熱帯雨林伐採の木材を使わず、植林によって生み出された木材を使う、あるいは各種梱包材や家具そのもののリサイクルなどの活動を続けている。 2018年6月、サステナビリティ戦略「People & Planet Positive」を改訂したと発表。「2020年までに、全世界で使い捨てプラスチック用品の販売とレストランでの提供を全廃する」と宣言した。 そのような中で、2002年にはイケア鉄道(IKEA Rail)を設立し、スウェーデン、デンマーク、ドイツで貨物列車の運行を行っている。これはイケアが製品などを各地に配送する際のトラック輸送に伴う環境負荷を軽減するために、自前の鉄道車両を用意したもので、渋滞による遅延もなく、輸送コストとしても安く、また環境負荷も少ないということで一日あたり50台のトラック輸送を撤廃できた。今後、ポーランド、イタリア、ベルギーなどへも路線網を伸ばしてゆくことが計画されている。 なお、イケア鉄道は既存の線路を使って貨物列車を運行する事業者であり、自前の線路を所有しているわけではない。ヨーロッパの鉄道で普及している上下分離方式の上部に当たる。
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