環境危機時計とは? わかりやすく解説

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かんきょうきき‐どけい〔クワンキヤウキキ‐〕【環境危機時計】

読み方:かんきょうききどけい

地球環境悪化時計の針で示す指標令和4年2022)は9時35分。

[補説] 公益財団法人旭硝子(あさひがらす)財団が、世界環境問題専門家出したアンケート結果からまとめる。0時3時を「ほとんど不安はない」、3時1分〜6時を「少し不安」、6時1分〜9時を「かなり不安」、9時1分〜12時を「極めて不安」と分類する開始され平成4年1992)の時刻7時49分。→終末時計


環境危機時計

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/09 04:05 UTC 版)

環境危機時計(かんきょうききどけい、the Environmental Doomsday Clock)は、旭硝子財団が毎年実施している「地球環境問題と人類の存続に関するアンケート」調査(Questionnaire on Environmental Problems and the Survival of Humankind)の回答で示された地球環境問題の悪化に伴う人類存続危機の程度をどのように感じているか、時計の針にたとえて表示したものである。

同アンケート調査は1992年を第1回として始まり、世界各国の環境問題の有識者に対して行なっている。直近の第32回(2023年)には、29,729人中1,758人(5.9%)から回答があった。

環境危機時計は、以下の目安による回答を集計したものである。

  • 0:01 - 3:00 ⇒「ほとんど不安はない」
  • 3:01 - 6:00 ⇒「少し不安」
  • 6:01 - 9:00 ⇒「かなり不安」
  • 9:01 - 12:00 ⇒「極めて不安」

時計の針の推移

環境危機時計の針は、地球温暖化をめぐる国際的な情勢が悪化すると進み、好転すると戻るといわれている。

これまでで最も12時から離れていたのは初回の1992年の7時49分、最も進んだのは第27回・第29回の9時47分であり、10時台・11時台の値はまだ出ていない。

地球環境時計
時刻 差分 おもな出来事
1 1992年 7:49  - 気候変動枠組条約採択
2 1993年 8:19 +30
3 1994年 8:47 +28 気候変動枠組条約発効
4 1995年 8:49 +02
5 1996年 9:13 +24
6 1997年 9:04 -09 京都議定書議決
7 1998年 9:05 +01
8 1999年 9:08 +03
9 2000年 8:56 -12
10 2001年 9:08 +12
11 2002年 9:05 -03 京都議定書を日本の国会が承認
12 2003年 9:15 +10
13 2004年 9:08 -07 京都議定書をロシアが批准
14 2005年 9:05 -03 京都議定書が発効
15 2006年 9:17 +12
16 2007年 9:31 +14 IPCC第4次報告書(第1部会)発表:温暖化への人類の関与が指摘された
17 2008年 9:33 +02
18 2009年 9:22 -11
19 2010年 9:19 -03
20 2011年 9:01 -18
21 2012年 9:23 +22 国連持続可能な開発会議(Rio+20)開催
22 2013年 9:19 -04 生物多様性及び生態系サービスに関する政府間プラットフォーム(IPBES)第一回総会開催
23 2014年 9:23 +04
24 2015年 9:27 +04 アジェンダ2030:持続可能な開発目標(SDGs)の採択
国連第21回気候変動枠組条約締約国会議(COP21)開催
25 2016年 9:31 +04
26 2017年 9:33 +02
27 2018年 9:47 +14
28 2019年 9:46 -01
29 2020年 9:47 +01
30 2021年 9:42 -05
31 2022年 9:35 -05
32 2023年 9:31 -04

地域ごとの時刻

全体としての時刻とは別に、地域ごとの時刻も発表される。直近の第32回では次の通りであった。

第32回の地域ごとの時刻
地域 時刻
日本 9:31
アジア 9:21
オセアニア 10:21
西欧 9:56
北米 10:21
アフリカ 8:57
メキシコ・中米・カリブ諸国 9:58
中東 9:18
南米 9:22
東欧・旧ソ連 10:01

地域ごとの時刻で見ると、最も12時から離れていたのは1993年の東欧・旧ソ連の7時2分、最も進んだのは2010年の中東の10時47分で、11時台の値はまだ出ていない。

関連項目

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