理神論・汎神論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 16:09 UTC 版)
「ジョン・トーランド (哲学)」の記事における「理神論・汎神論」の解説
Christianity not Mysterious では、思弁的無神論と正統神学者とは異なると注意深く論じている。ジョン・ロックの認識論的合理主義の厳密な解釈を公式化してからは、聖書にはいかなる事実も教条もないし、聖書は明瞭でも合理的でもなく、啓示とは人間の啓示であり、理解されえないものはわけのわからないものとして拒絶されるべきだと論じた。 "Letters to Serena"もトーランドによる哲学への貢献である。人間の理性が偏見から完全には自由になれないという迷信について歴史的に考察する。また、一元論的実体論への批判から形而上学的唯物論を展開した。 Pantheisticon, sive formula celebrandae sodalitatis socraticae (Pantheisticon, or the Form of Celebrating the Socratic Society)ではイングランド教会の祈祷書を真似て、異端神学を用いて批判した。 1704 Letters to Serena ではパンテイズム(pantheism、汎神論)という表現を使い、真理へ到達する方法や、なぜ人々は間違った意識を持ってしまうのかを注意深く分析した。pantheismはトーランドがスピノザの哲学を論じるなかで使用した。 パンテイズム(pantheism、汎神論)については、ジョセフ・ラフソン(Joseph Raphson)による1697年の著作 De Spatio Reali seu Ente Infinitoでスピノザを論じるなかで"pantheismus"を使用したのが最初とされる。これを英語で"pantheism"としたのがトーランドとされる。 ソッツィーニ派について書かれた Socinianism Truly Stated, by a pantheist (1705)でトーランドは汎神論者だとした。
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