現在の遍路道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 04:44 UTC 版)
四国霊場のうち四国八十八箇所の札所寺院を結ぶ一般的な遍路道の現状は次の通りである。ここでは旧国名で区分しているが阿波国と徳島県、土佐国と高知県、伊予国と愛媛県、讃岐国と香川県の範囲は一致していて、阿波遍路道・土佐遍路道・伊予遍路道・讃岐遍路道となり、さらに、小区分される、各遍路道の名称の付け方は、その道の先にある札所の名前を冠にする前例にしたがっている。なお、ここでの画像は特段の断りが無い限りその先の札所に向かって撮っている。 遍路道には、へんろ文化を守る活動をしているNGOの「へんろみち保存協力会」その他の団体や地元自治体によって、歩き遍路のために遍路道標識・遍路道札・遍路道シールなどの誘導表示が設置されている。これらの表示に従えば迷う心配は少ない。ただし市街地では札所の順番(1番側から88番側)方向にしか設置されていないので逆順で回る場合には見つけるのが難しい。登山道やハイキングコースを兼ねている道には距離表示のある標識が設置されている所が多いが、まれに前後の標識で距離に矛盾がある場合がある。 国土交通省および環境省によって「四国のみち」が設定されている。その6割は遍路道と一致しているが、中には大きく離れる区間もある。遍路道の沿道に「四国のみち」の石標も数多く建てられ、札所までの方向と距離が表示されているが、遍路道と不一致の場合かなりの遠回りになる場合がある。 道路標識にも札所への方向と距離が表示されているものがある。これらの標識は車両が通行できる経路や札所の駐車場へ向かうための方向と距離が表示されているので、歩き遍路がこれに従うと遠回りになる場合が多いので注意が必要である。
※この「現在の遍路道」の解説は、「遍路道」の解説の一部です。
「現在の遍路道」を含む「遍路道」の記事については、「遍路道」の概要を参照ください。
- 現在の遍路道のページへのリンク