現在の進行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 01:27 UTC 版)
那覇大綱挽は古来、各町の挽き手らによる行列(すねーい)と必ずセットで行うとされる。 現在では、西七町東七町の各町の若者(にーせーたー)が黒色の股引半套(むむぬちはんたー)姿となり、各町のシンボルである旗頭(はたがしら)を持って各町内を練り歩くことから始まる。その後、全14町が国際通りに集まって行列を行い、綱挽会場となる久茂地交差点まで移動する。行列では爆竹が盛んに鳴らされる。 旗頭は各町で受け継がれた伝統あるもので、それぞれ独自の細工が凝らされ、高さ7mから10m、重さ40kgから50kgにもなる。旗持たちはこの旗頭を勇壮に躍らせながら歩く「美ら旗(ちゅらばた)」を競い合うが、かなりの熟練を必要とする。最近では小学校、中学校でも小型の旗頭を製作し、各町の行列に加わることも増えている。 会場到着後は、東西それぞれのその年の代表町が美ら旗を振り合う「美ら旗我栄(がーえー)」が行われ、男女綱を頭貫棒(かぬちぼう)でつなぎ合わせる「かぬちちじ」が行われる。続いて歴史上の人物に扮した「支度」が綱の上で見得を切る「支度我栄」が行われ、くす玉が割られて勝負が始まる。 挽き手は大綱に取り付けられた手綱を挽く。地元市民だけでなく、観光客も自由に参加できる。 勝負は、綱をつないだ「かぬちぐち」が東西5メートルの勝負線を越えれば勝敗が決まるが、東西どちらも5メートルに届かない場合、3メートル以上動いたほうを判定勝利とする。いずれも3メートル未満であれば引き分けとなる。勝負が決まるまで例年20~30分かかるが、2008年は5分56秒と短時間で決着した。 綱挽終了後は、手綱を切り取って参加者に配る「嘉例(かりー)綱取り」となる。綱は縁起物として持ち帰ることができる。
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