現在の王冠
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現在の聖エドワード王冠は、チャールズ2世の戴冠式のため1661年に制作された王冠と、エリザベス1世が所有していた真珠からその多くが構成されている。純金で制作され、王冠のデザインは交互に配置された4個のクロスパティーと4個のフルール・ド・リスを基調としている。内側は白貂の毛皮で縁取ったベルベット帽になっており、その上に2本のアーチが十字形に組まれ載せられている。全体で444個の貴重な宝石が据えられている。かつて宝石は戴冠式の度に賃借し、のち取り外されてフレームだけにされていた。しかし1911年に宝石は恒久的に据えられるようになった。 ヴィクトリア女王とエドワード7世は(戴冠式で)聖エドワード王冠を敢えて用いなかった。約2kg(2155g)という重さが理由で、代わりとしてより軽い大英帝国王冠を用いた。
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現在の王冠
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 05:51 UTC 版)
現在の大英帝国王冠は 1937年にジョージ6世の戴冠式で用いるためガラードの宝石職人たちによって制作された。これは以前ヴィクトリア女王のために制作された大英帝国王冠の正確な複製だが、軽量化と装着感の改善が図られた。この王冠はエリザベス2世の戴冠式のために改修され、見栄えがやや女性的となり、1インチほど低くなった。 この王冠は 910g とやや重いため、王や女王はしばしば私邸で大英帝国王冠を着けたり外したりすることがある。イギリス議会開会式における演説(国王演説)のための2時間の臨席に備え、そうして重さと装着感に慣れておくのである。ある侍従によると、議会開会式の朝にエリザベス2世女王はこの王冠をつけたまま朝食をとり新聞を読んでいたそうである。
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