王国の財政
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/21 14:20 UTC 版)
ジャコビアン時代の政治的事件と情勢は、経済的・財政的状況抜きに理解できない。ジェームズ1世はエリザベス1世から35万ポンドの負債を相続した。1608年までに負債は140万ポンドに膨れあがり、毎年14万ポンドずつ増加した。応急的な王室御料地の売却で、大蔵卿ロバート・セシルは1610年まで負債を30万ポンド、年間赤字は4万6千ポンドまで減らした。しかし、それ以上同じ方法で減らすことはできなかった。その結果、財政支援についての貴族院との緊張が生まれ、交渉は失敗に終わることが多かった。この状況が、ジェームズ1世とその息子で王位継承者のチャールズ1世の統治を悪化させ、イングランド内戦に繋がった。 ジャコビアン時代は厳しい不況(1620年 - 1626年)とともに幕を閉じた。最後の年、1625年にはロンドンで腺ペストが流行した。
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