王国の食糧事情
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/10 05:43 UTC 版)
マラッカ王国には農業用地となる後背地が少なく、住民は漁業によって生計を立てていた。建国当初、住民はサゴヤシから採れるデンプン(サゴ)を主食としていたが、人口の増加につれて周辺の地域で生産されるサゴだけで必要な食料を賄うことはできなくなり、米などを食料として他国から食糧を輸入することとなった。ピレスによると、16世紀初頭にはジャワ島を初め、タイ、ペグーから10,000トン超の米が輸入されたという。農業で得られる収益は歳入の10パーセント以下であり、交易の収入と関税、従属国からの貢納が財源の多くを占めていた。
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