独学、自己流
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 02:43 UTC 版)
「エドガー・ライス・バローズ」の記事における「独学、自己流」の解説
創作については独学で小説を書き始めた、と伝えられる。ただし、バローズは作家として活動する前、シカゴ公共図書館へ通い、様々な書籍に目を通した。また、書き上げるスピードが早かった、といわれる。 作風としては、複数の登場人物(のグループ)が登場し、それぞれの個別の行動を交互に追いながら、彼らがひとつの目標に合流する、という点が特徴。目新しい手法ではないが、バローズの作風には合っていた。また、ヒーローは紳士的で屈強な戦士だが想像力に欠け、ヒロインは美しく貞淑で受動的であり、多くのキャラクターは紋切り型である。 ターザン・シリーズを10冊以上翻訳した高橋豊は、次の点を指摘している。 初期の作品 「語り口は古めかしくて難渋」、「不器用にごてごてと泥絵の具を塗りたくるような」、「やぼったい」(以上、「ターザン物語のスタイル」(『無敵王ターザン』より)。 ターザンの密林物語(雑誌連載、1916年9月~1917年8月) 「連作短編に初挑戦することで新境地を開いた」、「文体がひきしまり、タッチが軽妙になった」、「小説の幅が広くなった」など、「顕著な変化が見られる」と語っている(「訳者あとがき-ターザンと〈〈大自然〉〉-」)。 無敵王ターザン(雑誌掲載、1930年10月) こちらに対しては、「洗練されて力強い、独自の文体」、と評価している。
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