特別整備・2種のワンマン化改造
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「名鉄6000系電車」の記事における「特別整備・2種のワンマン化改造」の解説
西尾・蒲郡線仕様ワンマン車 自動両替機付運賃箱 1次車の竣工から20年が経過した1997年からは特別整備が開始された。特別整備では車体補修や化粧板や床面の交換などのほか、乗務員室後方への車椅子スペースや扉開閉チャイムの設置・側面行先表示器の設置が行われた。この改造は1次車から4次車までの4両編成11本、2両編成6本(6001編成から6017編成)が対象で、1997年から順次施工された。また、2011年9月には6500系6504編成に、化粧板やつり革の交換、側扉付近の床の黄色着色化、扉開閉チャイムの設置が行われた。 その後、1998年6月からは西尾線の末端区間(西尾駅から吉良吉田駅までの区間)・蒲郡線においてワンマン運転を実施することとなり、6000系のうち2両編成の6009編成から6013編成までの5本に対して、ワンマン運転に対応するための改造が行われた。改造内容は、ワンマン用扉開閉スイッチの設置とそれに伴う扉開閉回路の変更、デッドマン装置・自動案内放送装置・自動両替機付運賃箱の設置を行った(整理券発行機は非設置)ほか、客用扉の脇には「ワンマン入口」「ワンマン出口」「締切」と表示するLED式の扉扱い表示器を設けた。なお、この5編成については、ワンマン化改造と同時に前述の特別整備も行った。その後、2008年6月広見線の末端区間(新可児駅から御嵩駅までの区間)がワンマン化された際にも、これらの編成を使用している。 また、2001年10月からは、三河線の知立駅から猿投駅までの区間においてワンマン運転が実施されることになったため、4両編成の6001編成から6003編成までの3本と、2両編成のうち6020編成・6021編成・6034編成・6037編成から6044編成までの11本に対してワンマン化改造が行われた。改造内容はワンマン用扉開閉スイッチの設置とそれに伴う扉開閉回路の変更、デッドマン装置・自動案内放送装置の設置などであるが、この区間のワンマン運転では駅集中管理システムによって無人駅でも自動改札機が設置された「都市型ワンマン」であるため、整理券発行機・自動両替機付運賃箱・扉扱い表示器は設置されていない。また、2両編成の前面貫通路については外部から開閉可能とし、手すりにロープをかけられるようにして、2編成を併結した際の安全性を高めたほか、ホームセンサー導入によって車両限界と建築限界の間が狭まるため、開閉式の窓の車両は窓下部に保護棒を設置した。2006年には三河線の知立駅から碧南駅の間でもワンマン運転が行われることになったため、4両編成の6015編成から6017編成の3編成も同様の改造を行った。この時7100系・7700系も同様の改造を受けていたが、7100系が2009年11月末、7700系が2010年2月末(さよなら運転は3月21日)をもって廃車となったため、補充として4両編成の6004編成・6005編成と2両編成の6014編成が追加改造を受けて三河線に投入された。 なお、ワンマン対応車両でもワンマン運転の線区の運用に入っていない車両は、他の線区の運用にも入る。
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