特例入試等
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 04:05 UTC 版)
各種の事情で多くの受験生が入学試験を受験できない場合には、特例入試や追試験が実施される場合がある。1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災による特例入試と、2009年(平成21年)から2010年(平成22年)の新型インフルエンザ流行による追試験は、国立大学協会の主導のもと、全国的に行われている。 阪神・淡路大震災が発生したのは1995年(平成7年)の大学入試センター試験直後に当たる1月17日で、国立大学への入学願書の提出が迫っていたため、震災が提出に影響すると考えられた。国立大学協会は、2月3日に「阪神大震災で被災した受験生を対象とする特例入試の実施について」という文書を各国立大学へ送り、被災受験生の負担を軽減するために可能な手段を講じるように要請した。受験資格は、被災市町村に住居か在学校があり、3月27日の時点でいずれの国公立大学にも合格していない受験生で、1つの大学に限って受験が可能である。試験が行われたのは3月28日以降(D日程入試)で、最終的に国立大95校、公立大48校の全校が特例入試を行うことになった。選抜方法としては、面接や調査書など、学力検査以外の方法で行う例も少なくなかった。文部省の発表によると、阪神大震災特例入試を志願した受験生は全国の合計で1,479人で、うち1,440人が実際に試験を受け、347人が合格している。
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