熱帯雨林の荒廃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 05:29 UTC 版)
20世紀に入って以降、熱帯雨林は伐採や農地開発による破壊(森林破壊)が進み、急速に減少・劣化してきている。その速度は、毎秒0.5 - 0.8ヘクタールにもおよび、かつて地表の14%を覆っていたとされる熱帯雨林が現在は6%まで減少し、このペースで減少が続けば40年で地球上から消滅するものと予測されている。それに伴って絶滅する生物種の数は、年間5万種にも上るとみられる。 森林破壊の原因は地域によって異なるが、世界資源研究所 (WRI) は、破壊の最大の脅威は木材や紙生産のために行われる商業伐採であり、鉱業開発、農地や牧草地への転換等がそれに続いていると報告している。また、森林が最終的に農地や牧草地、産業植林地などに転換される過程において、商業伐採がその最初の段階における役割を果たしているという意味でも、その影響は大きい。 国際連合食糧農業機関(FAO)の統計によれば、熱帯雨林が広がる国・地域の森林率は減少傾向にある。
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