火事場からの「飛び降り」とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 火事場からの「飛び降り」の意味・解説 

火事場からの「飛び降り」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 09:02 UTC 版)

飛び降り」の記事における「火事場からの「飛び降り」」の解説

高層建造物等における火災の際に、建物中にいた人が高階から飛び降りるという現象見られる。この場合飛び降りは死を望んで自殺行動ではなく、炎や煙、内装倒壊などで逃げ場失ったことに伴って死にたくない一心から「最終手段」として取った行動考えられ非常時行動心理としては十分に理解しうるものであるこのような行動を「取らされる」要因としては、火災の熱によって建物周辺大気が熱せられたことや煙による呼吸困難苦しさから逃げようとした人が、極度緊張状態において窓から下を覗いたときに、地面実際よりも比較近く見え、「飛び降りて大丈夫かもしれない」と錯覚してしまう(言わば地面蜃気楼見ている)ことが考えられている。これは、緊張から来る視覚収斂効果により、地面他の建物屋上などが実際より近く感じられる錯覚による物であり、これに、わずかな望みにでもすがりたいという希望的観測加わり思い切って飛び降り選択してしまうものと思われる日本の戦後史上最悪建造物火災として知られる1972年5月13日大阪府大阪市南区現在の中央区千日前起きた千日デパート火災(7階建てで3階から出火)では、犠牲者118名中、飛び降りによる死者22名。また1982年2月8日東京都千代田区起きたホテルニュージャパン火災火災起きたのは建物の9、10階)の際には、犠牲者33名中、飛び降りによる死者13名と実に3分の1以上に上っている。 2001年9月11日アメリカ同時多発テロの際は、飛行機突入による世界貿易センタービル火災で、燃焼部分より上にいた人の中に飛び降り行った人が200人程いた。消防士救急隊員避難者一部のうち、落ちてきた人に直撃されて命を落とした者もいた。

※この「火事場からの「飛び降り」」の解説は、「飛び降り」の解説の一部です。
「火事場からの「飛び降り」」を含む「飛び降り」の記事については、「飛び降り」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「火事場からの「飛び降り」」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「火事場からの「飛び降り」」の関連用語

火事場からの「飛び降り」のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



火事場からの「飛び降り」のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの飛び降り (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS