潜水作業
読み方: せんすいさぎょう
【英】: diving job
【英】: diving job
海洋石油開発において円滑に作業を遂行していく上で不可欠な補助手段として行われる潜水夫または潜水作業機器による水中作業をいい、試掘段階から生産、廃坑まで海洋石油開発の全段階にわたって多岐な潜水作業が含まれる。代表的な潜水作業を以下に示す。 (1) 探鉱段階:海底状況の調査や底質採取。海洋掘削リグの海底坑口装置の補修・保全作業。アンカーリング作業の補助など (2) 開発段階:生産用プラットフォーム、ジャケットなど海洋生産施設の設置・据え付け作業、パイプライン敷設作業などの補助など (3) 生産段階:海洋構造物、パイプラインなどの保全、補修作業 近年、海洋構造物やパイプラインの水中部分の定期点検や非破壊試験などの重要性が認識されており、それに伴い、潜水作業の占める役割も大きくなっている。海洋石油開発が大水深海域や厳しい海象・気象条件下の海域へと広がっていくに従い、大水深での複雑な潜水作業が求められている。これらに対応する潜水技術として、潜水夫を作業期間中、高圧居住区内の高圧環境下におく「飽和潜水」や、潜水夫が外部に出ないで耐圧殻のなかからマニピュレーターなどを使用して作業する「大気圧潜水」が技術開発され、実用化されている。飽和潜水では水深 501m で実作業の実績があり、大気圧潜水の有効作業水深は 900m に達する。これ以上の水深に対しては遠隔操作による無人潜水作業機(ROV, remote operated vehicle)が開発されており、実用段階にある。 |
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