演出・振付作品の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 02:21 UTC 版)
バレエ団設立当初より、多くの古典バレエ作品の改訂でその演出・振付の才能を発揮。クラシック・バレエの伝統と形式を最大限に尊重しながらも、現代の観客に合うスピーディーな展開と、物語や登場人物の心理を明確に伝える演出が持ち味。舞台技術は最新のテクノロジーに頼ることなく、伝統的な技法を用いつつ、これまで誰も見たことのない異次元の世界へと観客を誘うことを信条としている。 「100年前でも100年後でも、クラシックとして成立する作品を残したい。デジタル的な先端技術を使うことはせず、先人が築いたものを裏切らない作品を作っていきたい。そこはアーティストとして譲れないですね」とポリシーを語っている。 近年は『カルメン』『クレオパトラ』などオリジナルのバレエ作品の創作に意欲的に取り組む。特に2017年初演『クレオパトラ』では台本・音楽・振付、すべてにおいてベースが存在しないところから全幕を創作。大規模な初演興行を成功させるという日本では行われてこなかった偉業を成し遂げた。 美術・衣裳にも一貫したこだわりをもっており、これまで英国美術界を代表するヨランダ・ソナベンド、METなどで活躍するダニエル・オストリングらを起用している。
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