漂流 (小説)
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『漂流』(ひょうりゅう)は、吉村昭の長編小説。
概説
1975年(昭和50年)2月26日から11月15日まで『サンケイ新聞』で連載され、加筆訂正の後、1976年(昭和51年)に新潮社から単行本が刊行された。
天明年間に船の難破で伊豆諸島の鳥島へ漂着し、12年に及ぶ無人島生活の後に故郷へ帰還した土佐の船乗り・長平の史実を基にした物語である。 「序」において、江戸時代の漂流者と比較する形でアナタハン事件(吉村は事件の当事者の一人から話を聞いている)や、横井庄一・小野田寛郎ら残留日本兵について触れている。
1981年に同名で映画化されている。
書誌情報
- 漂流(新潮社、1976年) ISBN 978-4103242123
- 漂流(新潮文庫、1980年11月) ISBN 978-4101117089
映画
漂流 | |
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監督 | 森谷司郎 |
脚本 | 廣澤栄 森谷司郎 |
原作 | 吉村昭 |
製作 | 大木舜二 内山甲子郎 |
出演者 | 北大路欣也 |
音楽 | COSMOS |
主題歌 | 大友裕子『漂流』 |
撮影 | 岡崎宏三 |
編集 | 池田美千子 |
製作会社 | 東京映画 |
配給 | ![]() |
公開 | ![]() |
上映時間 | 151分 |
製作国 | ![]() |
言語 | 日本語 |
1981年6月6日に公開された。製作は東京映画。配給は東宝。カラー、ビスタビジョンサイズ。上映時間は151分。
キャスト
- 長平:北大路欣也
- 源右衛門:坂上二郎
- 音吉:高橋長英
- 甚兵衛:水島涼太
- 儀三郎:岸田森
- 伊平次:渡瀬恒彦
- 忠八:桐原史雄
- 久七:小川隆一
- 重次郎:樋浦勉
- 由浩:酒井昭
- 清蔵:宮坂正則
- お絹:鷹巣豊子
- 長平の母:三田佳子
- 惣助:草野大悟
- 年配の水主:井上博一
- 得造:山本廉
- お栄:野口ふみえ
- 長平(幼少期):青山鉄兵
スタッフ
- 監督:森谷司郎
- 製作:大木舜二、内山甲子郎
- 原作:吉村昭
- 脚本:廣澤栄、森谷司郎
- 音楽:COSMOS
- 撮影:岡崎宏三
- 美術:栗原信雄
- 録音:高場豊
- 照明:山田昌和
- 編集:池田美千子
- チーフ助監督:鈴木一男
- スチール:蒔田研一
- 主題歌:大友裕子『漂流』 (作詞:谷山浩子、作曲:土居慶子、補作曲:谷山浩子、編曲:大島ミチル 東芝EMI)
外部リンク
「漂流 (小説)」の例文・使い方・用例・文例
- 海を漂流して
- 氷山の漂流
- 15日の漂流後,私たちは陸が見えた
- 目が覚めてみると我々は大海原を漂流していた。
- 彼の船は無人島に漂流した。
- 潮流がその船を外海へと漂流させた。
- 顧みられぬ無数の漂流者が家を求めてる。
- 俺は絶海の孤島の漂流者。
- マストが折れて僕たちの船は漂流し始めた。
- その船は漂流して外海に出た。
- その船は波のなすがままに漂流していた。
- その船は海を漂流した。
- いかだは岸からずっと遠くへ漂流した。
- 大海原を漂流する.
- ロビンソンクルーソー漂流記.
- 小舟が漂流して[下流へ流されて]いった.
- 船を漂流させる.
- 彼らはある島に漂流した.
- 3 日間漂流してやっと岸にたどり着いた時は, 彼はもう精根使い果たしていた.
- 3 日間飲まず食わずで海上を漂流した.
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