源通具とは? わかりやすく解説

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みなもと‐の‐みちとも【源通具】

読み方:みなもとのみちとも

[1171〜1227]鎌倉初期歌人。通親の子藤原俊成の娘の夫。堀河大納言称された。和歌所寄人(よりゅうど)で、新古今集撰者一人


源通具

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/07 13:12 UTC 版)

 
源 通具
時代 平安時代末期-鎌倉時代前期
生誕 承安元年(1171年
死没 嘉禄3年9月2日1227年10月13日
別名 堀川大納言
官位 正二位大納言
主君 後鳥羽天皇土御門天皇順徳天皇仲恭天皇後堀河天皇
氏族 村上源氏久我家分流堀川家
父母 父:源通親、母:平教盛の娘[注 1]
兄弟 源通宗通具久我通光土御門定通中院通方道元?、土御門通行、定親、
親縁、雲快、親子
養兄弟:源在子
正室:藤原俊成養女[注 2]
藤原信子(能円の娘)
具定具実、具忠、具教[注 3]、行空、円源
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源 通具(みなもと の みちとも)は、平安時代末期から鎌倉時代前期にかけての公卿歌人堀川大納言と号す。右大将源通親の次男。官位正二位大納言堀川家の祖。

経歴

主として後鳥羽院歌壇で活躍した。建仁元年(1201年)には和歌所寄人となり、同別当となる。

新古今和歌集』の撰者の一人にも選ばれるが、父・通親の代理という意味合いが強い。

また「千五百番歌合」などに出詠し、『新古今和歌集』に入集しているが、後鳥羽上皇や親友・藤原定家からの歌人としての評価はあまり高くなかった。

親族・交友関係

後に妻の俊成卿女とは離別したが、藤原俊成の息子である定家とは親しく交際を続けた。定家は通具の父の通親とは対立していたが、通具死去の報を受けた際、深く悲しんだという。

道元も通具の子であるとする説があるが、道元は異母弟であり、通具はその養父であったという説もある[1]

官歴

出典[2]

  • 文治元年(1185年)、因幡守に任ぜられる。
  • 建久2年(1191年)、従五位上に進む。
  • 建久4年(1193年)、右少将に任ぜられる。正五位下に進む。
  • 正治元年(1199年)、従四位上に進む。
  • 正治2年(1200年)、中将及び蔵人頭に任ぜられる。正四位下に進む。
  • 建仁元年(1201年)、参議に任ぜられる。
  • 建仁2年(1202年)、従三位に進む。備中権守に任ぜられる。
  • 建仁3年(1203年)、正三位に進む。衛門府の督及び使別当に任ぜられる。
  • 元久元年(1204年)、備中権守を辞する。
  • 元久2年(1205年)、権中納言に任ぜられる。
  • 建永元年(1206年)、右衛門督及び使別当を辞する。従二位に進む。
  • 承元2年(1208年)、正二位に進む。踏歌続内弁となる。
  • 承元4年(1210年)、中宮権大夫に任ぜられ、同年、これを辞する。
  • 建暦元年(1211年)、中納言に任ぜられる。
  • 建暦2年(1212年)、権大納言に任ぜられる。
  • 承久3年(1221年)、奨学院別当となる。
  • 貞応元年(1222年)、大納言に任ぜられる。

系譜

関連作品

テレビドラマ
  • 草燃える(1979年、NHK大河ドラマ) - 演:真鍋敏宏

脚注

注釈

  1. ^ 平通盛の娘説もある。
  2. ^ 尾張守・藤原盛頼の娘
  3. ^ 娘に宗尊親王妃。瑞子女王生母。

出典

  1. ^ 中尾良信 2003, p. 51.
  2. ^ 野島寿三郎 1994, p. 905–906.

参考文献

  • 野島寿三郎 編『公卿人名大辞典』日外アソシエーツ、1994年。 
  • 中尾良信 編『孤高の禅師 道元』吉川弘文館、2003年。ISBN 4-642-07853-3 



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