源流からの繋がり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/17 17:41 UTC 版)
一方で、母体たる天武無闘流柔術との関連は言うまでもない。相生道の内容は、佐々木武久の玄制流での経験を触媒としつつも、九代目宗家が伝えた思想・技法を整理・体系化したものである。このため天武無闘流と相生道の間には「異なる名称で、本質は同じ」と言える概念や技術が数多く存在する。現代人にとって理解し難くなってしまった用語を言い換え、漢文訓読式であった口伝のエッセンスを現代語の文章として書き起こし、技術を(一挙手一投足を定めた形稽古から)単体での教授にする、などの変更が行われている。 「相生道は新しい武道であると同時に、広義に捉えれば三百数十年続いている」といった意味の言葉を十代目宗家は遺しているという。技の名称や教程こそ異なるが、やはり相生道の原型・本質は天武無闘流にあり、同流における従来の大時代的な語句・訓練方法などを近代化し、新しい使い方を切り拓いたもの、とも言える。 そのため相生道では、佐々木武久を「開祖」、天武無闘流の初代たる佐々木家束柾奈を「流祖」とも呼んでいる。
※この「源流からの繋がり」の解説は、「相生道」の解説の一部です。
「源流からの繋がり」を含む「相生道」の記事については、「相生道」の概要を参照ください。
- 源流からの繋がりのページへのリンク