渡瀬恒彦の逝去とシリーズの終了
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「警視庁捜査一課9係」の記事における「渡瀬恒彦の逝去とシリーズの終了」の解説
2017年3月14日、それまで主演を務めてきた渡瀬恒彦が死去した。渡瀬はS10終了後の2015年夏に胆嚢癌が見つかり余命1年の宣告を受けていたが、翌2016年のS11を見事に演じきった。渡瀬はS12についても撮影への意欲を見せており、2017年2月19日の取材会にも出席していたが、ほどなくして体調が悪化し入院した。入院中もS12の台本を手放さず、すでに台詞を覚え撮影に向けて準備を進めていた矢先に容態が急変し、帰らぬ人となった。なお、この取材会が渡瀬の公の場での最後の姿となった。 このため、S12は「主人公不在」の形でスタートし、その第1話の冒頭に過去の映像を使用する形で渡瀬が登場した。その後も渡瀬演じる加納は「内閣テロ対策室アドバイザー兼務のため不在」という形でVTRのみの登場となり、代わって井ノ原演じる浅輪が主人公という形でストーリーが進められたが、その間にも番組のエンディングや番組公式サイトでは「加納倫太郎 渡瀬恒彦」と名前がクレジットされている。 またS12終了直後の6月13日、S11から早乙女静香役でレギュラー出演していた野際陽子も肺腺癌のため死去している。 2018年4月11日から、「9係は一度解散し、のちに同じメンバーで特別捜査班を組んだ」という設定のもと、タイトルを『特捜9』と改め、S12で暫定主役であった井ノ原が正式に主役に昇格して 新シリーズが開始された。これにより、事実上『警視庁捜査一課9係』としてのシリーズはS12をもって終了となり、約12年間の放送に幕を降ろした。
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