海岸および低潮高地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/13 18:47 UTC 版)
基線は前述のとおり低潮線が基本(通常基線)となるため、海岸などにおいて満潮時に海水面に没しない陸地(領土)に接続し、かつ干潮時に海水面上に現れる土地も領土である。これらの部分が自然の潮汐により海中に没した場合、当該部分は内水である。 低潮高地(「自然に形成された陸地であって、低潮時には水に囲まれて水面上にあるが高潮時には水中に没するもの」国連海洋法条約第13条)の領土性については国連海洋法条約に規定はなく、争いがある(国際司法裁判所「ペドラブランカ/プラウバトゥプテ、ミドル・ロックス及びサウス・レッジに対する主権事件」)。低潮高地の全部または一部が本土または自然に形成された島の低潮線から12海里以内にある場合、その低潮線はその本土や島に属する通常基線とする事ができる。それ以外の低潮高地単独では領海および排他的経済水域の基線を設定できない。 低潮高地に満潮時に海水面に没しない恒久的な工作物を設置しても国連海洋法条約上の島とはならないが、それが本土または他の自然に形成された島の低潮線から12海里以内にある場合は、直線基線の基点とする事ができる。
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