浪曲の衣装・舞台セット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 22:47 UTC 版)
舞台に上がる浪曲師は和服姿であり、正装として特に袴を多く用いる。 演じる時の舞台のセットはまず舞台の中央、浪曲師の後ろに金屏風を置く。その前に腰ぐらいの高さの小さめのテーブルを置き、演台とする。その上に、華やかな柄の特製のテーブルかけをかけてある。真後ろに背もたれの長い椅子があり、演者の多くは立ちながら演じている。 観客から見て右手の方に曲師が座っている。現在、曲師は定席など正式な舞台では衝立を挟んで観客から見えないようになっており、中では正面を向く浪曲師に横から正対して座っている。が「出弾き」と呼ぶ客前に出て弾くスタイルも少数だがある。 高座の座布団に座り語る「座り高座」(現在の文楽語りとほぼ同じスタイル)は、前身である芸能の「説経浄瑠璃」、「デロレン祭文」などから引き続き、雲右衛門以前には主流であった。雲右衛門により立ち演説スタイルが主流になった後にも、落語の定席が主な活躍の場であった広沢菊春など、現在に至るまで時おり見ることができる。
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