活量係数とは? わかりやすく解説

活量

(活量係数 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/19 19:41 UTC 版)

活量(かつりょう、: activity)は、実在溶液における実効モル濃度である。できる限りモル濃度(あるいは他の濃度)に近い性質を持ち、しかも厳密な熱力学の関係に登場し得る量である。一般的には、温度圧力物質量についての複雑な関数になる[1][2]


  1. ^ 田崎晴明 『熱力学 現代的な視点から』(初版)培風館〈新物理学シリーズ 32〉、2000年4月12日、184頁。ISBN 9784563024321 
  2. ^ P. A. Atkins; J. de Paula 著、千原秀昭、中村亘男 訳 『物理化学(上)』(8版)東京化学同人、2009年。ISBN 9784807906956 


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活量係数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/30 14:18 UTC 版)

デバイ-ヒュッケルの式」の記事における「活量係数」の解説

電解液中のある成分イオン)の 活量 a i {\displaystyle a_{i}} とイオン濃度 c i {\displaystyle c_{i}} には、活量係数を f i {\displaystyle f_{i}} とすると次の関係がある。 a i = f i ⋅ c i {\displaystyle a_{i}=f_{i}\cdot c_{i}} 活量係数 f i {\displaystyle f_{i}} は次のように書ける。これを拡張デバイヒュッケル式と言うlnf i = − z i 2 e 2 8 π ε k T ⋅ ϰ 1 + ϰ r i {\displaystyle \ln f_{i}=-{\frac {z_{i}^{2}e^{2}}{8\pi \varepsilon kT}}\cdot {\frac {\varkappa }{1+\varkappa \,r_{i}}}} ϰ = ( 2 N A e 2 I ε k T ) 1 2 {\displaystyle \varkappa =\left({\frac {2N_{A}e^{2}I}{\varepsilon kT}}\right)^{\frac {1}{2}}} ここで r i {\displaystyle r_{i}} はイオン半径、 e {\displaystyle e} は電気素量、 ε ( = ε r ε 0 ) {\displaystyle \varepsilon (=\varepsilon _{r}\varepsilon _{0})} は誘電率 、 k {\displaystyle k} はボルツマン定数、 T {\displaystyle T} は温度N A {\displaystyle N_{A}} はアボガドロ定数である。またイオン強度 I {\displaystyle I} は、 c i {\displaystyle c_{i}} を電解液濃度z i {\displaystyle z_{i}} をイオンの電価として、次のように書ける。 I = 1 2i c i z i 2 {\displaystyle I={\frac {1}{2}}\sum _{i}c_{i}z_{i}^{2}} 活量係数は次のようにも書ける。 lgf i = − A z i 2 I 1 + B r i I {\displaystyle \lg f_{i}=-{\frac {A\,z_{i}^{2}\,{\sqrt {I}}}{1+B\,r_{i}\,{\sqrt {I}}}}} A = ( e 2 4 ε k T ) 3 2 ( 2 N A π 2 ) 1 2 1 ln10 {\displaystyle A=\left({\frac {e^{2}}{4\varepsilon kT}}\right)^{\frac {3}{2}}\left({\frac {2N_{A}}{\pi ^{2}}}\right)^{\frac {1}{2}}{\frac {1}{\ln 10}}} B = 2 N A e 2 ε k T {\displaystyle B={\sqrt {\frac {2N_{A}e^{2}}{\varepsilon kT}}}} デバイ-ヒュッケルの式妥当性範囲は、だいたい I ≤ 10 − 2 {\displaystyle I\leq 10^{-2}} mol dm-3の領域である。

※この「活量係数」の解説は、「デバイ-ヒュッケルの式」の解説の一部です。
「活量係数」を含む「デバイ-ヒュッケルの式」の記事については、「デバイ-ヒュッケルの式」の概要を参照ください。

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