治安・警察関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 13:08 UTC 版)
アパルトヘイト体制の整備に伴い、一方的に搾取され不利益を押し付けられる黒人側から、アパルトヘイト政策の撤廃を求める政治運動を行う団体・個人が多数登場したが、これらを弾圧するために各種の治安関連法が制定された。 1950年に制定された「共産主義鎮圧法(英語版)」により南アフリカ共産党(英語版)が非合法化されたほか、1960年のシャープビル虐殺事件を契機に制定された「反社会的組織法(英語版)」によりアフリカ民族会議やパンアフリカニスト会議(英語版)が非合法化された。 また、1956年に制定された「暴動的集会法(英語版)」により、法務大臣が「公共の平穏を危うくする」と認定した場合には、公共の場所での集会を禁止することができるようになり、反アパルトヘイト集会を妨害・弾圧する口実に利用された。 特に1967年に制定された「テロリズム法(英語版)」においては、警察が「テロリスト容疑者」や「テロリストに関する情報を持っていると警察が認めた人物」に対して、逮捕令状や裁判無しで最長60日間拘留する権限が認められた。 上記の法律は、1982年に制定された「国内治安法(英語版)」に整理統合された。
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