汚泥の処理・利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 04:28 UTC 版)
汚泥処理によって、消化の工程により「消化汚泥」、脱水の工程により「脱水汚泥」(脱水ケーキとも呼ばれる)が生成される。その他の工程でも、処理された汚泥などが生成される。 基本的には、下水汚泥は産業廃棄物として、焼却するかしないかの違いはあるものの、埋立処分されることが多い。すなわち「ごみ」となるため、各地の下水処理場では、先述のとおり、可能な限り減量する努力がなされている。汚泥処理方式により、発生する汚泥の性状や量も異なるため、課題も様々であるのが現状である。 一方で、「ごみ」の減量化のため再利用もなされており、焼却されて肥料、セメント原料に使用されるほか、圧力を加えて成型し、煉瓦などに加工されることもある。例えば、京都府南部の一部の地域では、汚泥から生成された煉瓦を、道路工事で歩道の部分に敷き詰めることも行われている。 なお、汚泥に含まれるリンを資源として活用する試みがある。岐阜市の下水処理場ではリンの回収設備が設置され、回収されたリンを利用して肥料が生産されている。
※この「汚泥の処理・利用」の解説は、「下水処理場」の解説の一部です。
「汚泥の処理・利用」を含む「下水処理場」の記事については、「下水処理場」の概要を参照ください。
- 汚泥の処理・利用のページへのリンク