すいぎん 【水銀】
水銀を含有する辰砂は朱砂・丹砂と呼ばれるように赤色なので、古代人は土器や土偶、古墳の石室・石棺などへの塗料とした。赤色は呪術的に使用された。中国では丹砂から作った丹薬は不老長寿の妙薬とされた。水銀は適量に用いると新陳代謝の作用をもつ。だがこれを飲み過ぎて死んだ王侯貴族もいる。日本でも即身仏(ミイラ)の一部から水銀が検出されている。高野山は全山が水銀鉱脈の上にあり、地主神として高野明神と丹生明神を祀る。奈良の大仏には金めっきするのに大量の水銀が使用された。水銀は英語でマーキュリー(Mercury)というが、これは水星の名でもあり、またローマ神話の商売神の名でもある。ラテン語ではメルクリウス(Mercurius)。この神はギリシアのヘルメスとも同一視され、図は帽子をかぶる青少年像で、二匹の蛇がからみつく杖を持つ。→ 丹生都比売神社
水銀と同じ種類の言葉
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