気象プロジェクトとは? わかりやすく解説

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気象プロジェクト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 01:42 UTC 版)

ジョン・フォン・ノイマン」の記事における「気象プロジェクト」の解説

ものごとをとにかく前に進めることが得意なフォン・ノイマンは、さっそく1946年海軍などを説得して資金集めた。そして、電子コンピュータ使った数値予報研究するために「気象プロジェクト(Meteorology Project)」を立ち上げ世界主な気象学者集めて会議開いて気象学者たちをまとめた。これによってプロジェクト実現へと踏み出した。しかし、数値予報イギリス気象学者ルイス・リチャードソン(Lewis Richardson)が第一次世界大戦中手計算行って失敗しており、単に偏微分方程式差分形にして電子コンピュータ計算するだけではうまくいかないことははっきりしていた。その打開のために、1948年アメリカ気象学者ジュール・チャーニー(Jule Charney)が気象プロジェクトに招かれた。チャーニーによってリチャードソンによる失敗回避が行われ、電子コンピュータ用いた数値予報のための手法が切り開かれていった数値予報実験は、当初ENIACではなくその後マシンで行う予定であったが、後継マシン開発遅れたため、1950年からENIAC使って順圧モデルという気象移流のみを予測する簡単化された気象予報モデル予報再現実験が行われた。この際に、モデル内部記憶装置小さENIAC計算できるようにするために、フォン・ノイマンその手法開発した。この結果1950年発表され数値予報実現可能であることを実証した記念碑的な論文となった。この論文の3名の著者一人としてフォン・ノイマン入っている。

※この「気象プロジェクト」の解説は、「ジョン・フォン・ノイマン」の解説の一部です。
「気象プロジェクト」を含む「ジョン・フォン・ノイマン」の記事については、「ジョン・フォン・ノイマン」の概要を参照ください。

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