民間委託と路線移譲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 09:36 UTC 版)
川崎市交通局は2006年度より、「川崎市バスニュー・ステージプラン」を導入している。これは経営状況を改善するため、勤務条件の見直しや嘱託乗務員の採用などのほか、共同運行路線・競合路線を民間事業者へ移譲し、営業所の管理業務を民間委託することで経費節減を図るものである。 これにより、共同運行している向01系統、競合している溝03系統を東急バスに移譲し、競合により利用者の少ない溝04および溝05小杉線・等々力線の運行区間短縮を行った。 また2007年4月より、上平間営業所を川崎鶴見臨港バス子会社の臨港グリーンバスに管理業務委託した。結果として近年赤字続きであった交通局バス部門も、2005年度はわずかながら黒字に転換するなどの効果が出ている。 この政策はその後も引き続き実施され、2011年4月1日には鷲ヶ峰営業所・井田営業所の一部路線を、新設の菅生営業所(旧・菅生出張所)(現:鷲ヶ峰営業所菅生車庫)へ移管するとともに、神奈川中央交通子会社の相模神奈交バス(現:神奈川中央交通東)へ運行管理を委託した。なお、2017年3月25日をもって菅生営業所の管理委託が解除され、引き換えに井田営業所が同社に管理委託されている。 2013年5月1日には、川崎鶴見臨港バスと共同運行していた川03系統を臨港バスへ移譲し、これにより余剰となった車両を川04・川05・川07系統の増発に回した。 2021年3月1日には、共同運行していた新10系統を小田急バスに移譲し、同時に同社との共通定期券の取り扱いを終了した。なお、2018年10月1日に新設された鷺31系統(小田急の他、東急バスとも共同運行)は日中のみの運行で運行本数が少ないこともあり、新設当初から共通定期券の取り扱いはない。
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