民族・領土問題と地名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/07 14:20 UTC 版)
「呼称問題」も参照 上記のように、同じ土地に対して周辺住民による呼称が複数ある場合だけでなく、探検や交易、征服・植民地化などを目的にやって来た外来者が、地元呼称と異なる地名を付けることも珍しくない。例えば、ヒマラヤ山脈にある世界最高峰をエベレストと“命名”したのはインドを統治していた英国人であり、それ以前から山麓のネパールでは「サガルマータ」、チベットでは「チョモランマ」と呼ばれていた(エベレスト#名称を参照)。オーストラリアで原住民が「ウルル」と呼んでいた巨大な岩山は、イギリス植民者により「エアーズ・ロック」と名付けられたが、近年は現地において「ウルル」の呼称が尊重されている。 民族問題や領土問題、海洋権益を巡る国家間の争いが生じている地域・海域では、地名とその国際的な通用性も対立の一部となることが多い。例えば竹島 (島根県)について、島を不法占拠する大韓民国は「独島」(ドクト)と呼称している。また東欧のマケドニア共和国に対して、その国号を南隣のギリシャは認めず、変更を要求している(マケドニア共和国#マケドニア呼称問題を参照)。
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