民主進歩党の台頭
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2000年中華民国総統選挙で民進党の陳水扁が当選した後、国民党は国民中心党の離反に直面し、李登輝とその支持者を追放して統一志向に転換した。同時に、中国は統一への努力を軍事的脅威(それは強調しなかったが、放棄はしなかった)から経済的インセンティブへとシフトさせ、台湾企業の対中投資を促し、台湾の有権者の中に親中国ブロックを作ろうとしている。 台湾内部において、統一支持者は「中国」を、国共内戦によって国内で別々の州や政府に分割された、より大きな文化的実体と見なす傾向がある。さらに、支持者は台湾のアイデンティティを、別個の文化的アイデンティティとしてではなく、より広い中国のアイデンティティのなかの1つとして捉えている。しかし、文化大革命のような共産主義的イデオロギーに内在する脱中国化(英語版)や、台湾のアイデンティティを中国とは別のものとして強調しようとする動きには、支持者は反対している。2008年の総統選挙の際、馬英九率いる国民党は「一つの中国」原則には同意したものの、同原則を「中華人民共和国」ではなく「中華民国」が主導するものと定義した。
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