殉教者たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 21:05 UTC 版)
画面中景の祭壇の左右には、聖職者の格好をした男性の殉教者と女性の殉教者の集団が描かれている。男性の集団は左奥の、女性の集団は右奥の森の小道から姿を現したかのように見える。聖処女と呼ばれることもある女性の殉教者たちは、多産と子孫繁栄の象徴でもある豊かな草原に集っている。殉教の象徴である棕櫚の葉を手にした女性殉教者のなかには、誰の肖像なのかが特定されている人物像もある。頭に花冠を被った 多くの女性殉教者がそれぞれを象徴するエンブレムとともに描かれており、最前列には子羊を抱く聖アグネス、塔を抱える聖バルバラ、豪奢な衣装の聖カタリナ、バラの花籠を持つ聖ドロテアが、さらに後列には矢を持つ聖ウルスラが描かれている。左側の男性殉教者も手に棕櫚を持ち、聴罪司祭、ローマ教皇、枢機卿、僧侶、修道士などが青い聖職服を着用して描かれている。
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