死差益とは? わかりやすく解説

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しさ‐えき【死差益】


死差益

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 08:06 UTC 版)

保険」の記事における「死差益」の解説

保険金運用3つの要素として、利差損益市場での運用益と支払い利率の差)、費差損益業務費用予算実際費用の差、いわゆる節約で益を出す)、そして死差損益商品設計上の死亡率と、実際死亡率との差)がある。この中で死差損益については、人口統計等から算出される死亡率を基に商品設計を行う一方で保険加入時には医師診断告知要求してリスクの高い顧客排除することから、概して契約者範囲では死亡率低くなる傾向にあり、恒常的に利益生む、という指摘がある。また、戦後日本では概ね寿命延び続け死亡率が下がる傾向にあり、対して商品設計用い従前統計では死亡率が高いことから、この面でも恒常的に利益生む、という指摘がある。 これに対してバブル崩壊後経営窮状訴える際には(失われた10年)、もっぱら費差損益にかかる経費削減企業努力限界と、利差損益における逆鞘訴え上記の「乗せ換え」による、予定利率削減動き正当化する主張なされたさらには利率逆ざやアピールした上で既存契約についても保険会社による一方的な予定利率変更予定利率削減)のスキーム確立する試みなされている。一方で死差損益に関して触れず恒常的に利益を生みやすい要素隠匿して顧客不利益転嫁している、という指摘なされている。

※この「死差益」の解説は、「保険」の解説の一部です。
「死差益」を含む「保険」の記事については、「保険」の概要を参照ください。

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