逆ざやとは? わかりやすく解説

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ぎゃく‐ざや【逆×鞘】

読み方:ぎゃくざや

株式相場で、当然高くてよい銘柄安く、当然安くてよい銘柄が高いこと。⇔順鞘(じゅんざや)。

中央銀行日本では日本銀行)の基準割引率および基準貸付利率公定歩合)が市中銀行貸出金利上回ること。また、その差。⇔順鞘

資金調達時よりも運用利回り低下によって下回り損失が出る状態。⇔順鞘

食糧管理制度のもとで、米・麦政府売渡価格政府買入価格より安い状態。


差也

(逆ざや から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/14 05:12 UTC 版)

差也(さや)とは、相場における価格差のことである。江戸時代米相場で、限月間の価格差を差也と表記したのが語源といわれている。現在はサヤまたはと表記されることが多いが、鞘は当て字である。

サヤは価格変動の指標となるため、古来サヤの変動について多くの研究がなされてきた。相場の張り方として、時間の経過による価格の上下動を利用して差益を利益とする片張りと、一定のリズムで開閉するサヤの変動を売買するサヤ取りの2種がある。

サヤの種類

  • 同一銘柄の価格差
    • 決済期日の違いによる価格差
      • 現物相場と先物相場の価格差
      • 先物相場の限月間の価格差
    • 市場の違いによる価格差
  • 異種銘柄の価格差

サヤの形態

順ザヤ

近物の価格が一番安く、先物になるにしたがって価格が高くなるサヤの付き方。穀物などでは標準的なサヤのつき方であるといわれている。目先の需給は安定しているが、将来的に供給が逼迫する可能性を暗示している。英語ではコンタンゴという。[1]

逆ザヤ

近物の価格が一番高く、先物になるにしたがって価格が安くなるサヤの付き方。目先の品薄感が強いが、将来的に供給が安定する可能性を暗示している。プラチナなどの工業製品、原材料などに多くみられる。

転じて、ゲーム機などの製品を原価割れの価格で販売することを「逆ザヤ」と呼ぶことがある[2]英語ではバックワーデーションという。

同ザヤ

近物から先物まで、ほぼ同価格に並んでいるサヤの付き方。相場の天井付近、中盤、底と順ザヤから逆ザヤまたは逆ザヤから順ザヤに移行する局面に現れる。

天狗ザヤ

中物が近物や先物の価格に比べて高くなっているサヤの付き方。

おかめザヤ

中物が近物や先物の価格に比べて安くなっているサヤの付き方。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 先物の価格乖離(順鞘・逆鞘)を利用するトレード戦術”. 2022年9月30日閲覧。
  2. ^ 日経クロステック(xTECH). “PS5の逆ザヤ6月解消へ、ソニーのゲーム事業にさらに追い風” (日本語). 日経クロステック(xTECH). 2022年11月14日閲覧。


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