死刑確定から死刑執行へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 06:21 UTC 版)
2017年3月9日付で東京地裁に第一次再審請求を申し立てた。 2018年(平成30年)3月14日までは中川を含めたオウム真理教事件の死刑囚13人全員が東京拘置所に収監されていた。 その間、中川は、毒物学の専門家であるアンソニー・トゥーと、度々面会を行った。トゥー曰く、会うたびに太っていた。 2015年7月に参議院議員・福島瑞穂が確定死刑囚らを対象に実施したアンケートに対し中川は「拘置所では生野菜・生卵など生ものがほとんど出ないので生ものが食べたい」と回答した。 2018年1月、高橋克也の無期懲役確定によりオウム事件の刑事裁判が終結した。同年3月14日、麻原彰晃を除く死刑囚12人のうち7人は死刑執行設備を持つほかの5拘置所(宮城刑務所仙台拘置支所・名古屋拘置所・大阪拘置所・広島拘置所・福岡拘置所)へ移送された。中川は同日付で広島拘置所に移送された。広島移送後の4月にトゥーと最後の面会をしたが、そのときも中川は死刑に対する怖れを見せず、別れ際に 「先生もお元気で。これが最後の面会かもしれません。英語の論文では大変お世話になりました」 と言い残した。 2018年5月30日付決定で東京地裁への第一次再審請求が棄却されたため、この決定を不服として2018年6月4日付で東京高裁に即時抗告した。 2018年7月6日、麻原彰晃らと同日に広島拘置所で死刑が執行された。午前8時57分死亡確認。 「自分のことについては誰も恨まず、自分のしたことの結果だと考えています。被害者の方々に心よりおわび申し上げます。施設の方にも、お世話になりました」 と言い残した。55歳没。遺体は執行翌日、家族が引き取っている。独房には 「最後までありがとう みんな本当にありがとう 7/6朝 お別れです みなさんありがとう」 という走り書きのメモが残されていた。
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